TED2はテクノロジーの進化した未来に起こることを面白く描写した映画だと知った。
全米を中心に日本でも大人気となり、
現在続編が公開されている映画『TED2』を鑑賞してきた。
事前に注意しておく点は、前回よりも下ネタのレベルが上がっていて(ひどくなっていて)、周りの人が笑っていないと、1人で笑ってしまい恥ずかしい雰囲気になるということである。
無論、初めてのデートや家族とは避けた方がいい映画No.1である。デートなら無難に『ミッションインポッシブル』か『HERO』でも見ておこう。
時事ネタやパロディネタなど相変わらずユーモアセンス抜群の作品になっていて、個人的にはジュラシックパークのパロディが一番吹いた。
さて、今回の『TED2』の焦点に当てられていた内容は「TEDに人権はあるのか」という点である。
前作の『TED』を鑑賞されていない方向けに簡単に解説しておくと、
TEDとは、見た目は熊のぬいぐるみであるが、人間の言葉を話すことが出来る生き物である。主人公が幼いころに両親にプレゼントで貰った熊のぬいぐるみが話しだして、それ以来一生に生活してきたのだが、その"相方"に人権があるのかを法廷の中で大真面目に繰り広げたのが今回の作品である。
単純に作品として非常に面白く、よく笑った映画であった。
ただ鑑賞し終わって、帰り道にふと考えたことがこのブログのタイトルの内容だ。
現代、テクノロジーの進化によって、機械が知性を獲得する時代は来るとされている。
ここ数百年程は「蒸気革命」や「電気革命」など物理的な身体の拡張がメインの時代であったが、今後インターネットによって拡張されていくのは、「脳」の部分である。
脳とは人間と動物を明確に分けるとされてきたが、テクノロジーによって脳の機能が変わっていく。
近い未来、子供達へのプレゼントはこのように知性を獲得した人間が作ったものとしたときに、それに人権はないのか。
脳に重い障害を負ってしまった人がテクノロジーの進化によって人工的な思考力を取り戻した場合には、それは果たして人間なのか、機械なのか。
義足、義手は現状だと機械だとされている。ただここ知性を宿すとどうなるのか。
などなど、考えられる未来はいま様々な方向に広がっている。
そんな未来を少し考えるきっかけになる一番低いハードルとして『TED2』はあるのではないかと思った。